【参考書不要の英語勉強法】まずは英語好きになってみよう!~リーディング編~後半
やってきましたリーディング編後半です!
長いですので目次から興味ある所に飛んでくださいませ。
中級:絵本や児童書では物足りなくなったあなたへ
絵本や児童書はたくさん読んだ方で、もう少し読み応えのある素材をお探しの方にお勧めなのが、
「好きな漫画を英語で読んでみる」
というものです。
これは万人にお勧めの方法ではありませんが、漫画も絵本同様に絵と文章が一体となった読み物ですので登場人物の表情や背景から言葉のニュアンスをつかむことができます。すでに日本語で読んだあことのある漫画の英訳版なら多少表現が難しい漫画でも読み進められます。
ちなみに私はこんな作品を読んでいました。
- 『ドラゴンボール』
- 『NARUTO』
- 『Death Note』
うーん、、、ジャンプっ子ですねえ。
初めて英語版の漫画を読むならドラゴンボールやNARUTOをおススメします。文字数も少ないですし、日本語で読んだことがあるという方も多いのではないでしょうか(十代の子に尋ねると違う答えが返ってきそうですが...)。Death Noteは文字も多いしシリアスな内容だけにカチッと難しい印象。
翻訳版ならではの楽しみ方
ここから少し本題から脱線します。
海外出版の漫画は翻訳という変換を経て、原作とはもはや同じ作品ではないといっても過言ではありません。
例えば忍者漫画、『NARUTO』に登場する「影分身の術」ですが、どう訳されていると思いますか?
素人ながらこれはかなり難度の高い翻訳作業だったのではないかと想像できます。なぜなら、「影分身」を直訳しても意味が通らないからです(影がにょきにょき増えるという術ではないですよね)。
ここでいう「影」はもともと「影武者」の意味です。
※詳しく知りたい方は白土三平の『サスケ』を読んでみてください。NARUTOの元ネタもたくさん出てきます。
「影分身」という技名に分身が増えるという共有されたイメージをもたない人々に
翻訳家はこういう提案をしました。
“The art of Doppelganger”
そう、ドッペルゲンガーです。翻訳はなぞかけではないかもしれませんが、思わず膝を叩くような回答です。これを読んだときはなるほど~と感心してしまいました。
このように、翻訳家はこの台詞をどう英語で表現するだろうかと想像しながら読むのも楽しいです。
皆さんもお好きな漫画で試してみてください。
余談
NARUTOはもともと作者の岸本先生が、「海外の人が想像する忍者の世界はこんなかんじでは?」という妄想から着想を得た物語です(うろ覚えです、間違えてたらすみません)。
ゆえに登場する「忍び」のコスチュームはスポーツサンダルを履いてたり、着物をきててもシルエットは仏のファッションショーに出てきそうなくらい前衛的です。また主要な登場人物の髪はビビットな色合いが多いです。
個人的にはそういった洋風で洒落た忍者が「影分身の術」や「火遁」、「土遁」といった和風の技を使う、異色の文化の合流にしびれていました。
浮世絵の影響をうけたゴッホによる『タンギー爺さん』が魅力的なのと同じ理由かもしれません。
出典:Wikimedia
ただ結論からいうと、
英語版『NARUTO』は好きになれませんでした(これだけ語っておいて笑)。
だって洋風の恰好した忍者が見たまんま英語で会話してたら前述のかっこよさが半減じゃないですか。
英語版漫画は全く新しい物語として新鮮な気持ちで臨むのが吉なのかもしれません。
上級:ここまでくれば怖いものなし!
ここからの話は、いままでご紹介した絵本やネイティブの小中学生向けの児童書、または英語の漫画など全部ひっくるめて100万語ほど読んできた方向けに書きます。語数のカウントは“Good morning.”でしたら2語、“I love you.”だと3語というぐあいです。100万語に触れていれば、ある程度英語の感覚が身につきます。
急に100万語と聞いても身構えないでください。
適当人間の私ものんびり読んで半年くらいで100万語は超えました。
例をあげると、後ほど紹介もする『Harry Potter』シリーズは全7巻に登場する語数が総計で1,084,170語です。このシリーズだけで100万語は超えるので意外と少ないというのが個人的な感想です。
100万という数字はある程度の理解力を保証するためのあくまで目安であり、意味がちゃんとわかるまで一言一句読み込まないといけないわけでもありません。読み方については前回投稿をご参照ください。
実際に上級編をすすめていくヒントを私が普段行っていることの中から2つだけまとめてご紹介します。
Tips その①
「スキマ時間の有効活用」
働いていたりして忙しい方は一日に多くて一時間程度しか割けないのではないでしょうか。そういう方は通勤時間などでちょこちょこ英語に触れましょう。
5~15分あれば実践できることをご紹介します。
- 自分が興味のあることをネットで検索する(検索は自己責任でお願いします。その検索による不利益に当方は一切責任を負いません。)
ネットには無料で質も高い情報があふれているので、活用しない手はないですよね。
例えば、私は生き物や写真が好きなので「nature」+「photography」といった単語でヒットしたサイトで『National Geographic』の記事を愛読しています。生き物の生態や世界中のニュースなどを美麗な写真付きで紹介するアメリカの有名な雑誌のサイトです。
ジャンルは自然科学的なものから社会科学的なものまで多岐にわたり、更新頻度も高いので飽きません。ちなみにさっき読んだ記事は魚を捕まえて食べるカマキリの話でぞくぞくしました。
一つの記事の長さはまちまちですが、そのカマキリの話は約1000語でした。サクッと読める文章量なので通勤の電車にもぴったりです。
自分の趣味(お酒、スポーツ、映画など)に関するサイトを検索すると英語の記事にも自然と興味が持てるのでおススメです。あまり趣味がないという方はイギリスのBBCのサイトなどでニュース記事を読むのもいいでしょう。これらがほとんど無料で読めるというのも大きなポイントです。
Tips その②
「映画などで一度見た作品を書籍で読む」
『Harry Potter』のように原作があるものや、映画がノベライズされた作品を読んでみましょう。この方法なら多少難易度の高い文章でも一度ストーリーが頭に入っているので分からない箇所を飛ばしてもなんとなく話の展開がわかります。
筆者は中学生の頃にわからないところを飛ばしまくりながら、ハリポタシリーズをなんとか読破しました。かかった期間でいうと、途中で放り出したり再開したりのんびり読んでいたのでだいたい1年ほどかかりました。
Jim Dale氏の朗読CDに身を任せながら、魔法の世界に没頭する幸せな時間でした。
あなたの英語力もハリーと一緒に成長できることでしょう。ぜひチャレンジしてみてください。
新品の洋書は高価なので中古という選択肢もありますし、amazonのKindle Unlimitedというサービス(月額980円、2018年9月現在)に加入していればハリポタシリーズも全て読み放題です。
Harry Potter and the Sorcerer's Stone
- 作者: J. K. Rowling,Mary GrandPre
- 出版社/メーカー: Scholastic Paperbacks
- 発売日: 1999/09/01
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 8人 クリック: 65回
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リーディング編まとめ
二回にわたってリーディング初級、中級、上級をながながとご紹介しましたが、リーディングで私が常に気を付けていることは結局、
- 大量に
- 無理せず
- 楽しく
読むということだけです。
ちょっと簡単すぎるくらいのレベルから英語の世界を楽しんでみてください。
これでリーディング編は終わりますが、質問等あればいつでもコメントにてお答えします!
次回はリスニング編!
今回は長くなりすぎたので端的にまとめたいなあ(笑)